中川政七商店

皆さんこんばんは。トチギマーケットSTAFFです。
 
先日、中川政七商店がテレビに取り上げられていたので、ご紹介したいと思います。
 

今、日本伝統の技術を今の暮らしに合わせたカタチに提案するブランドが人気を呼んでいます。
 
中川政七商店/なかがわまさしちしょうてん
創業以来、手紡ぎ手織りの麻織物を扱っている老舗です。
 
 
遊 中川
 
江戸時代から麻織物をあつかい続ける中川政七商店。
奈良の地で享保元年(1716)に創業しました。
歴史を繋ぐ手紡ぎ手織りの麻。
遊 中川はコンセプトを「日本の布ぬの」とし、
手紡ぎ手織り麻や日本各地の布を扱うテキスタイル雑貨ブランドです。
昔と今の感覚をあわせた、遊び心のあるテキスタイルを展開しています。
 
 
 
粋更/きさら 

粋更kisaraは、日本に古くから伝わる素材や技術を基本にして、
各地で丁寧につくられた生活雑貨や洋服、食品などを扱う、ライフスタイルブランドです。
 
日々の暮らしは、ひとつひとつ手にするものでつくられる。
使うもの、身につけるもの。目にするもの、耳にするもの、味わうもの。
だからまっすぐに向き合って選ぶ。自分のために、あの人のために。
そこには、余白や彩りもひとさじ。
 
粋更が提案する「美しい暮らし」にぴったりな、文房具たち。
日々の暮らしがよりいっそう楽しくなるものばかりです。
 
 
 
 
日本の工芸を元気にする。をコンセプトに、様々な商品を生み出している、中川政七商店。
 
 
 
中川政七商店の人気の一つ、麻。
 
なぜ手紡ぎ手織り麻なのか。
中川政七商店では、現在も江戸時代の奈良晒と同じ製法で生地を作っています。
1疋(約24m)の生地を織るには熟練の織り子さんで10日かかります。
1疋の生地に必要な糸は1.2kgで、その糸を紡ぐのには24日かかります。
それ以外にも生地ができるまでに必要な作業はたくさんあります。
1疋の生地を作るには多くの人の手と多くの時間を要します。
それでも私たちは昔からの製法で作られた生地にしかない良さがあると考えます。
温かみであり、誇りであり、味であり、自信であります。
品質の安定・効率だけを考えれば、機械で紡績された糸を使い、機械織機で織ることもひとつの選択だと思います。
しかし、私たちは10代政七が、産業革命後の西洋文明流入著しい大正・昭和の時代に、
敢えて奈良晒の復興にかけた気持ちを大事にしていきたいと考えています。
機械では作れない、人間の手でしか作れない大切なものがあると信じているからこそできる。
まさに職人ならではの成せる技ですね。
 
 
麻へのこだわり。
 
一般的に生地の品質は、糸が細く、織りが詰まっているものが上質とされます。
中川政七商店の生地は手で紡いだ糸を使っているため、**番手(=糸の細さを表す)の糸といった表現ができません。
熟練の手をもってしても糸の細さに若干のばらつきがあるからです。
そのため生地の品質を測る尺度として、目打ちというものを使います。
目打ちとは、1インチ四方に経糸・緯糸が合計何本入っているかを数えた数値です。
糸をより細く紡ぎ、より密度を高く織ったものが目打ちの高い生地となります。
一般的な生地の目打ちは60?70本程度ですが、中川政七商店では目打ちが85本を超えるものしか使用しません。
また粋更kisaraの一部商品には目打ち120本(!)という生地を使用しています。
ただし、この品質の生地が織れる職人は限られているため、商品の数にも限りがございます。
 
 
奈良晒の製法。
 
原料の苧麻(青苧おうそ)を紡いで糸となし(苧うみ)、よりをかけて経たて糸(綛かせ)をつくり、
これを度数に応じて整経し、糊づけ、もじり入れ等を行って機にかけます。
一方、へそ巻きした貫ぬき糸を杼ひに入れ、機にかけた経糸の綾の間に杼を通して(緯よこ糸)織り上げます。
数度の晒工程を経て、織り上がった麻布(生平きびら)を真白く晒上げ、仕上げます。

見たり、使ったり、贈られると、優しく楽しく和やかな気持ちになれるような中川政七商店のモノたち。
プレゼントやちょっとした贈り物にもオススメです。
 
 
こちらに中川政七商店のサイトを添付致しましたので、興味のある方は合わせてご覧下さい。
 
【 2014/01/31 トチギマーケット 】